Album | スタジオ・アルバム

To Venus and Back(トゥ・ビーナス・アンド・バック)

To Venus and Back(トゥ・ビーナス・アンド・バック)

  • 発売日:1999年10月14日(日本国内)
  • レーベル:イーストウエスト・ジャパン

収録曲

Disc 1 - venus orbiting

  1. Bliss
  2. Juarez
  3. concertina
  4. glory of the 80's
  5. Lust
  6. suede
  7. Josephine
  8. riot proof
  9. Datura
  10. spring haze
  11. 1000 oceans

Disc 2 - venus live.still orbiting

  1. precious things
  2. cruel
  3. Cornflake Girl
  4. bells for her
  5. Girl
  6. cooling
  7. mr. zebra
  8. cloud on my tongue
  9. sugar
  10. little earthquakes
  11. space dog
  12. Waitress
  13. Purple People

レビュー、メモ

おながのレビュー

アルバム概要:当初は過去既発のシングルB面といくつかの新曲を合わせたアルバムを一枚と、Plugged Tourのライブ音源を集めたライブ・アルバムを合体させた作品をリリースする予定だったのが、最終的に全曲新曲のスタジオ・アルバム一枚とPlugged Tourのベスト・ライブ音源アルバムとして二枚組みでリリースされた。

おながのレビュー DISC 1

全曲を通してプログラミングされた曲調でfrom the choirgirl hotelの延長上の作品であることに間違いないと思う。ただし、from the choirgirl hotelで聴かれたエレキギターの音は影が薄い。

このアルバムからファースト・シングル(US)として発売されたM1 Blissはいつ聴いても名曲だなと思う。「お父さん、私はサルを殺してしまったの…春の甘さを味わうために…」という凄い歌いだしで、サビの部分もどすの利いた声で格好良い。今でもよくライブで取り上げているだけあり、PVはライブ映像を編集したもの。

セカンド・シングル(US)に選ばれたのは、アルバム・ラストのM11 1000 oceans。Toriらしいピアノを全面に出した美しい曲。PVはガラスの箱に閉じ込められたToriが街中を歩く人に向かって歌い、見つめるというきれいな映像。

イギリスで唯一発売されたファースト・シングル(UK)はM4 glory of the 80's 。明るい曲調で80年代賛歌でもあり、また80年代の悪行を暴くような内容でもある。PVは魔女のようなメイクに黒尽くめのToriが鎖に繋がれて、途中狐や赤ちゃんに変身して、最後は鎖から解かれて飛び立つという幻想的な内容。

サード・シングル(US)はM3 concertina 。アルバムとシングルではヴァージョンが異なる。私はコーラスのきれいなシングル・ヴァージョンが好き。この曲のPVは制作されなかった。

シングルにならなかった曲で好きなのは、M10 spring haze 。4/4拍子→3/4拍子→6/8拍子→7/8拍子と拍子が入乱れているが、耳で聴くと自然に流れる美しい曲調で、聴くとほっと安心する。ピアノのみでライブ演奏しているものも格好良い。

おながのレビュー DISC 2

Plugged Tourは後にライブアルバムを制作するために全公演を録音したそうで、ここに収められているライブ音源は選りすぐりの名演奏。バンド演奏している曲とピアノ弾語り曲とが混ざっている。

M1 precious things 後にも先にもこの演奏を超えるprecious thingsを聴いたことが無い。マット・チェンバレンが叩くドラムは、Toriのピアノを助けて、雷のような迫力を演出している。低音から中音そして高音へと自由自在にコントロールされたヴォーカルは、神業以外の何物でもない。アルバム・ヴァージョンよりこちらを好きという人も多いのではないだろうか。それ位この演奏はずば抜けている。

M3 Cornflake Girl Toriの超絶技巧ピアノ演奏を堪能出来る曲。歌いながらこれだけ弾ける人は、中々いない。ヴォーカルもとても良い。
M5 Girl Toriが10代の頃、仲の良かった女友達について歌った曲で、こちらも良い演奏。
M6 cooling SparkのシングルにB面曲として収録されていた表題曲のライブ演奏ヴァージョン。ピアノ弾語りで、私はスタジオ録音よりこちらが好き。その後、Toriはずっとライブでこの曲を取り上げている。
M7 mr. zebra ファンに人気の高いmr. zebra。こちらもピアノ弾語り。短い曲だがこれもまた名演奏でかわいい。
M8 cloud on my tongue このライブ・アルバム中、一番好きな演奏。心にぐっと訴えてくる「声」がすばらしい。
M12 Waitress アルバム・ヴァージョンに比べてかなり長い。超ロング・ヴァージョン。「同僚のウェイトレスを殺したい、殺意を抱く自分自身も恐ろしく、殺したい…」という歌の内容どおり、緊張感が漲っており格好良い。

これ以外の曲も良い演奏なのでおすすめ。残念なのは各曲が、「いつ、どこの会場で録音されたのか」ブックレットに表記がないこと(toriphileとしては欲しい情報なのですよ!)